FIFA(国際サッカー連盟)がアルゼンチンとオランダに対し、懲戒処分の手続きを開始したことをスペイン紙アス電子版が10日に報じた。

9日に行われたワールドカップ(W杯)準々決勝アルゼンチン対オランダは、2-2の同点で迎えたPK戦をアルゼンチンが制し、準決勝進出を決定した。しかし、イエローカードがコーチ陣含め18枚飛び交う非常に荒れた内容となったため、FIFAが同試合における一部の選手の態度などに対する調査を開始したとのことだ。

この中でFIFAの規律委員会はアルゼンチンサッカー協会に対し、懲戒規定の第12条(選手、関係者の不品行)と第16条(試合の秩序と安全性)に違反している可能性があり調査を開始したとのこと。またオランダサッカー協会に対しても、第12条に違反した可能性があるとして、同様に調査中であるという。

これを受け同紙は「準決勝クロアチア戦が次の火曜日(13日)に行われ、あまり時間がないため、規律委員会はアルゼンチン代表に早急に処分を下すかどうかを審議する必要がある」と記し、メッシ、パレデス、エミリアーノ・マルティネスなどがその対象者になっているとのこと。これによりアルゼンチン代表は準決勝で選手を欠く可能性があるものの、同紙は処分が下る可能性は低いと伝えている。(高橋智行通信員)