FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で2試合に出場したDF酒井宏樹(32=浦和)が、スピード復帰の舞台裏を明かした。

17日、柏時代のチームメートで、株式会社ASSISTを共同運営する大津祐樹(32=磐田)とともに、大津の母校・成立学園高でサッカー教室を開催した。

酒井は1次リーグ初戦のドイツ戦(11月23日)に先発したが、左太もも裏を痛めて途中交代。完治に「3~4週間」を要するケガだったといい、「復帰は難しいと思っていた」と告白した。

第2戦コスタリカ戦、第3戦スペイン戦と2試合続けて欠場。「チームがスペインを倒して勝ち上がっていく中、自分だけプレーしていないのは、相当もどかしく、苦しかった」。そんな中、「最後は気持ち」と歯を食いしばった。

負傷からわずか10日で全体練習に復帰。決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦(12月5日)で途中出場を果たした。「決勝トーナメントにつなげてくれた」とチームメートに感謝した上で、「『病は気から』とあらためて思いました。不可能なことはない」と笑顔で振り返った。

7日に帰国し、11日にも富山で行われた同様のイベントに参加した。この日は気温10度を下回る寒空の下、120人の子どもたちとミニゲームで汗を流した。

W杯での活躍により、日本では“サッカー熱”が高まっている。

その熱を持続させるべく、帰国直後から活動を展開。「いろいろな機会を通じて、交流した子どもたちがどんどんうまくなっていけば幸せ」と引き締まった表情で語った。【藤塚大輔】