今大会最大のサプライズだったモロッコは、最後は4位に終わった。終了の笛が鳴った後、試合中の判定に不満を持った一部選手が主審に食ってかかる場面もあったが、それもこの3位決定戦にすべてをかけていたからこそだ。
ワリド・レグラギ監督(47)は、アフリカ勢初の4強という今大会で成し遂げた功績を振り返った。
「もちろん、選手たちは落胆しているが、明日目が覚めれば、自分たちが達成したことに気付くだろう。以前は、このW杯で優勝する可能性は0・01%だったが、我々はなんとかベスト4に進出し、いくつかの強豪と対戦した。我々は現在、世界でトップ4のチームの1つだ」
スペインやポルトガルといった欧州の強豪たちをやぶり、巻き起こしたモロッコ旋風。国内だけでなく、アフリカや世界中をとりこにし、夢を与えた。
「私たちはいつかW杯で優勝するという目標を持っており、多くのことを学びました。他のアフリカのチームも私たちの例を見てくれることを願っています」
この躍進を“瞬間風速”では終わらせない。
「歴史に残ることを望むなら、アフリカネーションズカップで優勝しなければならないと選手たちに伝えました。世界の王になる前に、大陸を支配する必要があります」
モロッコをW杯決勝トーナメントで勝ち上がる常連国にするため、そしていつか頂点に立つために。野望は消えないどころが、さらに燃えている。


