元ドイツ代表の肩書を持ち、ホッフェンハイムとの契約を満了した後の2016年11月にアメリカのプロレス団体「WWE」で格闘技デビューも果たした“お騒がせ男”ティム・ビーゼが、またしてもドイツメディアに話題を振りまいた。

 大衆紙「ビルト」によると、ハンブルクの地元警察は昨年中、約650台の違法な改造車を押収したというが、そのうちの1台がビーゼ所有の高級車。12月下旬、ハンブルク市中心部バリンダム通りで当局が取り締まりを行っていたところ、本来88デシベルほどであるランボルギーニLP740が、136デシベルもの騒音を出しているのが発見され、車内からは193cmの巨体を持つビーゼが現れたという。

 そして警察とビーゼは1時間ほど路上で激論を交わしたようだが、ジェット機がスタートする時の音量がだいたい120デシベルと言われており、それを上回る騒音をまき散らしていた彼の愛車は、抵抗もむなしくレッカー車に引きずられていった。

 その後の警察の調査では、より音が大きくなるよう排気管が改造されていたことが分かっている。当局広報によると、元の状態に戻すまで車の走行許可は取り消されてしまったものの、すでに検査は終了し、返却可能な状態となっているようだ。だが1月2日現在、ビーゼはまだ引き取りに来ておらず、ビルト紙の取材に対しても沈黙を守り、何も語らなかったという。