トルコ代表MFハカン・チャルハノール(23)が4日、ブンデスリーガのレバークーゼンからセリエAのACミランに移籍した。ACミランの公式サイトが発表した。契約は2021年まで。

 この日、メディカルチェックを終えたチャルハノールは「僕のことを信じてくれたクラブに感謝したい」と語った。そしてファンに向けて「我々は喜びを与えるつもりだよ」とメッセージを送った。

 チャルハノールは世界屈指のFKの名手として知られる。ただ、11年にドイツのカールスルーエに所属していた際、トルコのトラブゾンスポルと移籍で合意したが、その後、カールスルーエとの契約を延長。それを受け、トラブゾンスポルが契約違反だとして13年にスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴した。

 国際サッカー連盟(FIFA)から16年に4カ月の出場停止処分を科されたチャルハノール、トラブゾンスポル双方がCASに訴え、今年2月にCASがFIFAの処分を支持する裁定を下したため、チャルハノールはレバークーゼンでシーズン終了までプレーできなかった。それでも、処分が下されるまでに公式戦22試合に出場し7ゴールを挙げている。

 ACミランでは、退団した日本代表MF本田圭佑が背負った10番を着けることが有力視されている。ACミランはヨーロッパリーグ予選3回戦からの出場権を獲得し、4季ぶりの欧州カップ戦出場を決めており、チャルハノールの右足に期待がかかる。