MF乾貴士が所属するエイバルは、アウェーでラスパルマスに2-1で逆転勝ちした。

 前半32分にPKを決められて先制されたが、後半28分、FKをFWシャルレスが右で折り返し、FWオレジャナが押し込んで同点に追いつき、同32分には左クロスをFWエンリヒが頭でたたき込んで勝ち越しに成功した。

 乾は左サイドで先発フル出場。前半14分、右クロスに飛び込んでヘディングシュートも相手GKの好セーブにはじかれ、同28分の相手DFの股抜きクロスは相手GKがキャッチ。後半ロスタイムにはカウンターから抜け出しペナルティーエリア内で倒されたが、笛はならなかった。2試合連続のゴールはならなかったが、同点の起点のFKは乾がもらったものであり、勝ち越しの場面でも左サイドで乾が戻したボールをDFアンヘルがクロス。これをエンリヒが決めるなど得点場面には絡み、チームの3連勝に貢献した。

 乾は「先制されたし、アウェーで相手も監督が代わって良いサッカーをするようになったし難しい試合だったけど、逆転勝利は勢いもつくし、ここで勝ちきったのがすごく大きい」と勝利を喜んだ。個人のパフォーマンスについては「結果を出せなかったのはすごく残念だけど、体調は良かったしもうちょっと積極的にいけるところはあったので、改善していければいいかなと。悪くはなかったと思う」と手応えを感じている様子だった。後半ロスタイムに倒された場面は「あれをPKとらないのはありえない」と悔しがった。次戦は13日のアトレチコ・マドリード戦。「自分たちのサッカーをするだけ。今自分たちは良いサッカーが出来ていると思うし、このメンバーは十分に勝つチャンスがあると思う。チャンスを逃さないように皆がしっかり準備してやれればいい」と気合を入れた。

 ガンバ大阪MF井手口陽介がスペイン2部レオネサに移籍するが、「噂があったときから陽介とは連絡を取ってて『来い』って言ってた。順位表で下位のほうで弱いかもしれないけど、とても良いチームで良い指導者がいると聞いている。来ることを勧めていたし、スペインで戦術のこととか習うのもいいんじゃないかなと思っている。『来い来い』と言っていたので現実になったのは嬉しい」と歓迎した。(山本孔一通信員)