3日にドバイで行われた2018年度グローブ・サッカー・アワードで、スペシャル・キャリア・アワードを受賞したズボニミール・ボバン氏(50)は、UEFAのファイナンシャル・フェアプレーの影響でインテルミラノやACミランが復権できないと主張した。

FIFAの副事務局長を務める同氏はUEFAが作った規制により、新しい企業家がサッカー界に進出してこないでイタリアのクラブが成長しないと訴えた。赤字を計上すると莫大(ばくだい)な罰金が科せられ、欧州チャンピオンズリーグや欧州リーグ出場権が剥奪されるファイナンシャル・フェアプレーについて「修正を加えられるべきだ。このままだとインテルミラノやACミランのような、大きな目標に向かおうとしているクラブは成長できない」と話した。

同制度に「この10年間でサッカークラブの財政面を健全なものにするという点ではそれなりの成果を見せた」と一定の評価を下したものの、「そのために新しい企業が思うようにクラブに投資できないでいる。これはあくまで私の考えで、あとはUEFAに任せるが、サッカーの世界に新しい資金が持ち込まれるのは、全システムにポジティブな効果を与えることになる」と、制度改善の必要性を説いた。

また、ビッグクラブに所属する選手たちの疲労についても言及した。欧州の大会や国内カップ戦で勝ち進むチームは年間60試合以上をこなす。これについて「今のサッカー選手たちにとって、試合数が多すぎる。彼らの健康面も考えて、将来のサッカーを計画していかなければならない」と主張。「サッカー選手は1シーズンに55以上の試合に出るべきではない」と話した。