ローマの神童ザニオロ(19)がチームの勝利に貢献した。後半25分に右足で決めて欧州CL初得点を挙げると、6分後にはポストの跳ね返りを左足で押し込んだ。同42分に交代を告げられると、サポーターからのスタンディングオベーションで祝福された。

19歳225日での同大会2得点は、イタリア人史上最年少となり「何て言ったらいいのか分からないけど、今夜のことはずっと忘れない。これからもたくさんのゴールをサポーターの前で挙げたい」と喜びをかみしめた。

ザニオロはU-21イタリア代表のメンバーで、地元イタリアとサンマリノで6月に開催されるUー21欧州選手権のメンバー候補でもある。試合前にU-21イタリア代表のディビアジョ監督は「A代表が最優先」としながらも「(A代表の)マンチーニ監督と話し合って決めるが、この夏ザニオロは私たちとともに欧州選手権を戦うことになるだろう」と、同欧州選手権出場を示唆。「参加すれば主役の1人になると思う」と、同世代ではずばぬけた選手だと話した。

また、ザニオロの父も元サッカー選手で主に2部リーグ(セリエB)と3部リーグ(セリエC)でプレーしていたFW。現在、パリサンジェルマン(フランス)でプレーしているイタリアのレジェンドGKブフォンは「彼の父親のことを覚えている。父親から闘志を受け継ぎ、謙遜の心を持っていれば、優秀な選手になるだろうし、すでにそれが見えつつある」と評価した。