PSVの日本代表MF堂安律(21)が、古巣のフローニンゲン戦で移籍後初のフル出場を果たした。

前半12分にMFロザリオが先制点を奪い、同38分に2点目を奪った。後半25分に失点し、2-1での同ロスタイム。堂安がペナルティーエリア右から狙った左足シュートが至近距離の相手DFにはね返されたこぼれ球をつなぎ、最後はFWブルマが右足で蹴り込んでダメ押しした。堂安は試合後「シュートチャンスが2、3本あったので、そこを決めきれないといけない。そこの強みを出していかないとと思います」とした。

久々のフル出場。「いつぶりだろう? 代表戦でも60分くらいで代わりましたし。疲労感は今まで以上に感じてます」と素直に語る表情には充実感もあった。

「試合が多い中であまりメンバーを3、4試合変えてなかったので、サブ組のトレーニングはハードだった。でもやっぱり試合になってみると、質が違うんで、そこは感じましたね」と話した。

試合前には、通路でDF板倉滉らフローニンゲンの選手と温かく抱き合った。プロになってから、古巣と対戦するのは初めての経験だった。「変な感じはしました。今までそういう感覚はなかった。初めての経験でした」と振り返った。

(エリーヌ・スウェーブルス通信員)