元ブラジル代表で02年W杯日韓大会優勝メンバーのロナウジーニョ氏(39)が4日(日本時間5日)、パラグアイの首都アスンシオンで偽造パスポート所持などの疑いで兄のアシス氏とともに逮捕されたと、ブラジルなどのメディアが一斉に報じた。

パラグアイ検察庁も公式ツイッターで、偽造とされるパスポートや、ホテルでの捜査の様子を画像付きでツイート。同国の主要メディアは「拘束はされていない」とし、当局の監視下に置かれ5日に出頭し証言する必要があると報じている。

芸術的なプレーと、その笑顔で世界的な人気を誇ったサッカー界のレジェンドが、またトラブルに巻き込まれた。報道によると4日朝、慈善イベント参加などを目的にアシス氏と入国。夜になり宿泊先で取り調べを受けたようだ。

パラグアイの偽造パスポートと身分証を保持していたとされ、偽造にかかわったとされる容疑で、別のブラジル人が逮捕されたという。

ブラジルも含む複数のパスポートを保持し、すり抜けるように出国したのかどうかなど、疑問点は多い。

ピッチの輝きとは対照的に、現役の終盤から引退後はトラブル続き。特に、兄のアシス氏絡みの話題が多い。兄も元選手で、99年に当時J2だった札幌に在籍し、MFでリーグ戦29試合に出場し8ゴールを記録している。

◆ロナウジーニョ 本名ロナウド・ジ・アシス・モレイラ。1980年3月21日、ブラジル・ポルトアレグレ生まれ。グレミオユースで育ち、98年にプロ契約してトップデビュー。01年にパリサンジェルマンに移籍。03年にバルセロナ入り。04、05年FIFA年間最優秀選手、05年バロンドール(欧州最優秀選手=当時)に輝く。その後、ACミラン、フラメンゴ、フルミネンセなどでプレー。ブラジル代表として02年W杯日韓大会優勝など、国際Aマッチ97試合33得点。18年1月に現役引退。