バルセロナが今夏獲得を狙うアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネス(22)の契約について、所属するインテル・ミラノのベッペ・マロッタ最高経営責任者(CEO)がイタリアのメディア「スカイスポーツ・イタリア」で語った模様をスペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が9日に報じた。

マロッタCEOは1億1100万ユーロ(約133億2000万円)に設定されているラウタロ・マルティネスの契約解除金の期限について、「7月7日で期限が切れる条項が存在する。我々はまず、バルセロナが何をしたいのか様子を見るつもりだ。そして次に選手と話し合いの席につき、何をすべきか考えるつもりだよ」と明かした。

すなわち、7月7日が過ぎた時点で契約解除金が消滅することを意味するため、バルセロナはそれ以降、好きに金額を設定できるインテル・ミラノと価格交渉を行う必要がある。もしバルセロナが今夏、ラウタロ・マルティネスを確実に手に入れたい場合、7月7日までの1億1100万ユーロを支払わなければならない。

バルセロナは現在、新型コロナウイルスの影響を財政面に大きく受けており、とてもそこまでの大金を支払うことができないため、所属選手の譲渡を含めた値下げ交渉を行っているが、うまくはいっていない。

またムンド・デポルティボ紙は「バルセロナがラウタロ・マルティネスの契約解除金を支払うべきか?」というアンケートを実施した。その結果は賛成8.24%、反対91.76%となり、大多数がそこまでの金額を支払うべきではないと考えている(回答数約2000人)。

バルセロナはラウタロ・マルティネスと確実に契約するためのタイムリミットが1カ月を切る中、獲得に全力を尽くすと予想されている。(高橋智行通信員)