今季昇格組のリーズが昨季王者を最後まで苦しめた。17シーズンぶりのプレミアリーグの開幕戦で、3度同点に追いつき、敵地アンフィールドで躍動。18年からチームを率いる65歳の知将マルセロ・ビエルサ監督は「ただの敗北だった。リバプールを無力化することは難しかった」と振り返ったが、プレミアリーグでも十分に戦えるレベルの高さをみせつけたと言っていい。

開始4分でPKで先制されても、前半12分にMFハリソンが相手DFと競り合いながら鮮やかな同点弾。1-2で迎えた同30分には相手DFファンダイクのコントロールミスからボールを拾ったFWバンフォードが同点ゴールを奪取。2-3で迎えた後半21分にはポーランド代表MFクリヒのゴールで追いついた。しかしビエルサ監督は「いつも通り、リバプールのペースにしないために最大限の努力を払った。試合の大部分で彼らと競ることはできた」とも口にした。

冷や汗もので競り勝ったリバプールのクロップ監督は「リーズのように組織された情熱的な対戦相手との試合はとても気に入った。リーズがこの激しさを維持できれば良いシーズンいなるでしょう」と脱帽。英メディアのスカイスポーツは「80分間のリーズは素晴らしかった。今夜、リーズはリバプールよりも多くの武器を持っていた」と負けたリーズの健闘ぶりを報告していた。