契約が来年6月まで残るものの、退団報道が絶えないサラゴサ所属の香川真司(31)の新たな移籍先の候補として、スペイン2部サバデルが挙がっていることをスペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が28日に報じている。

同紙によるとサラゴサは現在、サラリーキャップ制(移籍金の減価償却費や選手年俸などの限度額)を考慮して給与総額を下げ、新たなサイドアタッカーを補強するため、香川との契約解除に取り組んでいるとのこと。

クラブは契約解除のため、契約の残る1年間の年俸約50万ユーロ(約6250万円)を香川に今後3年間で支払う予定でいるという。

また、スペイン2部リーグはEU圏外枠が2枠しかないため、サラゴサはすでに28日に23年まで契約延長したばかりのブラジル人FWライー・ナシメントと、セルタから1年間の期限付き移籍で獲得したウルグアイ人FWガブリエル・フェルナンデスを登録し、香川を登録外にしている。

スペインでのプレー継続を望む香川は現在、移籍先を探しているが、すでに米国、トルコ、そして年俸手取り200万ユーロ(約2億5000万円)のカタールからのオファーを断っており、サラゴサと同じスペイン2部のログロニェス、レガネス、ラリョ・バリェカノから受けているオファーにも納得していないという。

そんな中、サラゴサの地元紙は、まだ何も具体的にはなっていないものの、スペイン2部サバデルが新たに香川獲得に興味を持っていると報じている。スペインの今夏の移籍市場は10月5日までとなっているため、今後の動向を伺う必要がある。(高橋智行通信員)