スペイン代表が11日開幕の欧州選手権に向けて合宿を行う中、キャプテンを務めるバルセロナ所属のMFセルヒオ・ブスケツ(32)が6日に受けた新型コロナウイルスのPCR検査で陽性反応を示したことを、スペインサッカー連盟が同日に公式サイトで発表した。またそれ以外のメンバーが全員陰性だったことも合わせて伝えている。

4日に行われたポルトガルとの親善試合には問題なく先発出場していたにもかかわらず、その2日後の検査で陽性反応を示したブスケツは現在、スペイン政府の保健省と欧州サッカー連盟(UEFA)が定めた新型コロナウイルス対策の衛生プロトコルに従い、すでに代表チームを離脱して隔離措置を取っている。この後、欧州選手権の準備を継続するため、隔離状態を維持しつつ、個人トレーニングを行う予定になっている。

スペイン代表は8日にリトアニアと欧州選手権に向けた最後の親善試合を行う予定だったが今回の件を受けて中止し、代わりにU-21スペイン代表がリトアニアと戦うことが決定されている。

スペイン代表の欧州選手権1次リーグ初戦スウェーデン戦は1週間後の14日に行われるため、スペイン紙マルカはブスケツがその試合に間に合うのは不可能だという判断を下していた。

(高橋智行通信員)