18年ワールドカップ(W杯)準優勝のクロアチアはモドリッチの活躍もあって、スコットランドを3-1で下して勝ち点を4に伸ばし、D組2位で決勝トーナメント(T)進出を決めた。勝ち点、得失点差でチェコと並んだが、総得点で上回った。

クロアチアは前半17分に先制。右からのクロスをファーのペリシッチが頭で落としたところを、ブラシッチが左足で蹴り込んだ。同42分にクリアボールを拾われて相手MFマクレガーにミドルシュートを許し、追いつかれたが、モドリッチが18年バロンドール受賞の貫禄を見せる。後半17分、コバチッチの落としを受けて、ペナルティーエリア手前中央からダイレクトでゴール左隅に蹴り込んだ。同32分にはモドリッチの左CKからペリシッチのヘッド弾が決まって、勝負を決定づけた。

モドリッチは「いいプレーをして、決勝Tに進めてうれしい。最初の2試合(1分け1敗)のパフォーマンスはハッピーではなく、もっとよくなることはわかっていた。今日のようなプレーをすれば、僕らはどんな相手にとっても危険だろう」と、結果にも内容にも満足しているよう。モドリッチは08年大会で欧州選手権における同代表最年少ゴール(22歳273日)をマーク、この日は35歳286日の同最年長ゴールとなった。

ダリッチ監督は「ここまで10日間は試練だった。これからはすべてうまくいくだろう」。2試合で勝ち点1と苦しみながら、この日の試合で一気に勢いづいた手応えを口にした。

先制点を挙げ、試合のMVPにも選ばれたブラシッチも「素晴らしい試合だった。同点に追いつかれても、僕らは落ち着き、もっといいプレーで好機をつくれると思っていた。これが、みんなが見たいクロアチアだ」と自信に満ちていた。

クロアチアはボール支配率64%、シュート数11本うち7本枠内だった(スコットランドは12本うち枠内4)。

◆放送 欧州選手権はWOWOWで全試合完全生放送、WOWOWオンデマンドで全試合ライブ配信される。