スペインが6日、ロンドンでの準決勝でPK戦の末にイタリアに屈し、敗退した。1-1で延長戦に入ったが、決着はつかず。PK戦2-4で勝負がついた。

スペインはボール支配率65%。シュート数16本もパス本数も相手の2倍以上と圧倒しながら、得点は1点だけで、PK戦で敗れた。ルイスエンリケ監督は「選手に評価点をつけるなら『素晴らしい』だ。彼らを批判することはできない。称賛に値する」と、選手の奮闘に頭を下げた。

これまで批判もありながら起用にこだわったモラタを先発から外し、オルモを使い、いわゆる“ゼロトップ”気味にして相手を揺さぶったのは奏功した。先制された直後に投入したモラタが同点弾を決めたところまでは計算通り。だが、PK戦ではモラタのキックが止められた。「彼は内転筋に問題を抱えていたが、PK戦に参加したがった。我々にとって大きな存在だ」と指揮官は振り返った。

同時に「今大会で明らかに最高のチームの1つであったことは確認できた」とも。ペドリら東京五輪に向けたメンバーも多い将来性あるチームが、貴重な経験を積み上げた。

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