レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督(62)が、ケガから復帰したにもかかわらず24日のクラシコで起用しなかったベルギー代表FWアザールについて「他の選手を好んでいるため」と明かした。

アンチェロッティ監督は26日、オサスナ戦の前日会見に出席。4-3-3システムの中でアザールの居場所があるかと問われると「アザールのポジションはかなりハッキリとしている。4-3-3の左ウイング、または4-4-2のトップもしくはトップ下でプレーすることができる」と説明した。

その上で「すでに練習に取り組んでいるし、試合に出る準備ができているが、彼は今、監督が他の選手を好んでいるという問題を抱えている。しかしそれはRマドリードのようなメンバーでは起こり得ることだ。重要なのは選手が試合出場に向け努力するモチベーションを持っていることだ。今後、彼の出番がやってくるだろう」と話し、アザールよりもビニシウスやロドリゴなどの若い選手たちを優先的に起用していると強調した。

同監督は、アザールをチームのベストプレーヤーのひとりと考えているかと聞かれると「もちろんそう思っている。彼はあらゆるものを備えているから。今は辛抱強くなる必要があるが、クオリティーやモチベーションなど、Rマドリードでプレーする選手としての特徴を全て兼ね備えている。しかし監督が他の選手を好む時があるので、今は我慢しなければいけない」と話した。

アザールは今季ここまで、チームが戦った公式戦12試合中8試合に出場。しかし先発は5試合で、出場時間はわずか382分にとどまっており、0得点1アシストと結果を出すことができていない。(高橋智行通信員)