レアル・マドリードは5日、ブラジル代表FWビニシウス(22)のスペイン国籍取得を発表した。

ビニシウスはRマドリード加入から2年が経過した20年夏、スペイン国籍の取得申請をスペイン政府の法務省に行った。しかし手続きに予想以上の時間がかかり、2年後の今年9月2日、ようやく取得するに至ったという。

ビニシウスがスペイン国籍を取得したことで、これまで同胞のミリトン、ロドリゴとともに占めていたEU圏外枠がひとつ空くことになった。またミリトンとロドリゴも同様の手続きを21年夏に開始しており、現在、許可が下りるのを待っている。

スペイン・アス紙は「EU圏外枠が空いたことでRマドリードは今冬の移籍市場での契約を再考できる」と、新戦力獲得に動く可能性があることを示唆した。

Rマドリードは今夏、ベンゼマのバックアップとして当時マンチェスター・シティーに所属していたブラジル代表FWガブリエルジェズス(現アーセナル)に興味を示していた。しかしEU圏外枠の問題で断念した経緯がある。

また今夏レアル・ソシエダードに完全移籍した久保建英や、今季ジローナに期限付きで所属しているヘイニエルもこの問題で、何年にも渡り他クラブに期限付き移籍せざるを得ない状況が続いていた。(高橋智行通信員)