ブライトンの日本代表MF三笘薫(25)が、22年最後の試合で輝きを放った。0-3の後半20分。味方がペナルティーエリア手前でパスを受けると、左サイドからペナルティーエリア中央へ進入。オフサイドになるか、ギリギリのタイミングでスルーパースを受け、冷静にゴール右へ流し込んだ。「冷静だった。ボールが来る前から右に蹴ろうというイメージはできていた」と手応えを口にした。

勢いは止まらなかった。2点を追う後半44分には、敵陣左サイド深くでスローインを受けた味方のトラップが大きくなったところで、三笘が猛チャージ。途中出場したアーセナルの日本代表DF冨安健洋(24)ら守備陣が3人構えているところをすり抜け、ペナルティーエリア内から、またもゴール右へ流し込んだ。ただ、これはVARの判定で、惜しくもオフサイドとなり、幻の2点目となった。

攻撃だけにとどまらず、左サイドで強度の高い守備も披露し、フルタイム出場で汗をかいた。リーグ戦ではプレミア初得点となった11月5日のウルヴァー・ハンプトン戦以来、2得点目。アーセナル相手には、11月のリーグカップ戦でも得点をマーク。年内最後の試合で、きっちり爪痕を残した。「(22年は)間違いなく大きな1年だった。もっと成熟させて、チームとしてもう1段階レベルアップしていかないといけない」。最高の年越しを迎え、目指すべきエースへの階段を上る。