スペイン・リーグは、スペイン代表MFガビをトップチームの選手として登録するというバルセロナからの申請を却下した。

ESPN電子版が報じた。

18歳のガビは昨年9月、26年までの新契約に合意。その契約には10億ユーロ(約1400億円)の契約解除金も含まれている。

バルセロナは25日にリーグに書類を提出。1月の移籍市場が終わる前に、ガビを正式にトップチームのメンバーに登録することを希望した。

ESPNによると、ガビは21年からトップチームでプレーしているにもかかわらず、形式上はユースチームの選手のままだったという。

ガビは今季バルセロナでリーグ戦17試合に出場し、21歳以下の欧州最優秀選手に贈られる「2022ゴールデンボーイ賞」も受賞した。だがリーグ側は、スペインリーグのサラリーキャップ制度のもとで、バルセロナがガビを登録できるだけの財政的な余裕がないと判断した模様で、登録申請は却下された。

バルセロナは昨年11月にDFピケが引退し、FWデパイがアトレティコ・マドリードに移籍することで、ガビのトップチーム登録に十分な金銭的なスペースが生まれると期待していた。だがリーグ側はさらなる努力が必要だと主張している。ガビと同様に、DFアラウホも22年4月に合意した新契約での選手登録はまだなされていないという。

バルセロナの支出上限は、近年のクラブの財政圧迫によって大幅に縮小されてきた。クラブは昨夏獲得した選手を登録するために、今後25年間の国内テレビ放映権の25%、子会社バルサ・スタジオの49%の株式など、一連の資産を売却。その結果、クラブの支出上限は8億ユーロ(約1120億円)近く増えたが、まだまだクラブの経営は厳しい模様だ。