2016年リオデジャネイロ五輪(オリンピック)の男子日本代表監督や18年FIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会の日本代表コーチを歴任した手倉森誠氏(55)が、タイ1部チョンブリFCの監督に就任することが13日、発表された。

6月1日からの2年契約で、来季(23年8月~24年5月)に向けたキャンプなど準備に入る。2年連続で同国を舞台に指揮することが決まり、シーズンとしては21-22年の終盤と22-23年の前半、そして今回の23-24年と3季連続でタイ1部チームを率いる。

クラブを通じて自撮りの動画を公開し「チョンブリのサポーター・ファンの皆さん、手倉森です。来シーズン、ともに戦いましょう」と呼びかけて、手を振った。

首都バンコク郊外のタイ中部を拠点とするチョンブリは、タイ1部プレミアリーグで優勝1回、準優勝5回。FA杯で2度の戴冠がある。今季は、前日12日にリーグ最終戦を終えて6位だった。

ベガルタ仙台や日本代表などで指導してきた手倉森氏は、昨季途中まではBGパトゥム・ユナイテッドで監督を務め、リーグ戦で首位と勝ち点12差の4位に沈んでいたチームを再建。残り試合を無敗の7勝1分けで走り抜け、勝ち点2差の2位まで浮上させた。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でも、現行制度でタイ勢初のベスト8に導いていた。