史上5カ国目の大会2連覇を遂げた開催国カタール(FIFAランキング58位)のFWアクラム・アフィフ(27=アルサド)が、決勝史上初となるハットトリックを完成させた。しかも全てPKという記録的なファイナルとなった。

得点後、アフィフはゴールパフォーマンスで手品を披露。自身のトレーディングカードを、一瞬で「S」の文字に変化させるマジックを国際映像の前で成功させて、国内外を沸かせた。

SNS上では「俺はS級の選手とアピールか」「ルーツであるソマリアの頭文字か」など、さまざまな臆測が飛びかったが、複数の海外メディアによると「S」は夫人の頭文字だったという。

通算8ゴールで得点王とMVPに輝いた後の会見で明かしたといい、クウェート出身だという夫人が、アフィフの試合をスタジアムで生観戦したのは初めてだったそうで、最愛の女神へささげた特別な演出が、カタールの大会2連覇という物語を、美しく彩った。

アフィフは、前回19年UAE大会も活躍。日本との決勝を今回と同じスコアの3-1で制し、初優勝に貢献していた。今大会は自身の個人2冠にチームの頂点という3タイトルを総なめにした。

PKは前半22分、後半28分と同ロスタイム5分に決めた。2点目の後は、またもカードを取り出したものの、落としてしまい、拾い上げた際に折り込んでいたことがバレバレとなり、国際映像でタネ明かしをしてしまった形となった。

3点目の後は、もうカードがない中、両手で「S」をかたどっていた。大会史に残る3発を「S」から名前が始まる、愛する妻に届けた。