【サンセバスチャン(スペイン)=高橋智行通信員】レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(22)はホームのカディス戦に先発出場し、1-0の後半21分までプレーした。チームは2-0で勝った。

前節グラナダ戦で、ハムストリングと背中の違和感で出番がなかった久保は、昨年末の対戦で悪質なファウルを受けたカディス相手に公式戦2試合ぶりに先発復帰。いつも通り4-3-3の布陣の右ウイングでプレーした。

降格圏内のチーム相手に試合開始からRソシエダードが主導権を握るも、立ち上がりは左サイドでの攻撃が多くなり、なかなかボールが入らない。また時折、右サイドに大きく開いてボールを受けても、2人のマークと速い寄せに苦しめられ、突破を許してもらえなかった。

そんな中、23分に絶妙なパスを送るが、ベッカーがシュートを失敗。続く28分、CKを素早くニアポストに入れた後、オヤルサバルがヒールで流し、ミケル・メリーノが先制点を記録した。

さらに42分にもCKからチャンスメークするが、ル・ノルマンの高い打点のヘッドは惜しくも枠を捉えられなかった。

久保は後半も右サイドでプレーするが、前半同様、徹底的に警戒され、楽な形でボールを受けさせてもらえない。その状況下、13分にまたもやCKからチャンスを演出するが、スビメンディのヘディングシュートはDFにブロックされ、21分にザハリャンとの交代でピッチを去った。

試合を通じて厳しいマークに苦しめられ、自由にプレーさせてもらえず流れの中で存在感を発揮できなかったが、CKで先制点の起点となり勝利に貢献した。