ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンが、スペインリーグ「ラ・リーガ」バルセロナのウルグアイ代表DFアラウホ(25)獲得に向け、莫大(ばくだい)な資金を準備していると26日、スペイン紙マルカ電子版が報じた。

バルセロナにとって、アラウホはあらゆる面で欠かせない選手である一方、クラブが慢性的に抱えている財政問題があり、高値で売却できる選手でもある。過去にいくつものビッグクラブがアラウホに興味を示してきたが、うわさの域を出ていなかった。そんな中、Bミュンヘンが来季に向けて獲得に乗り出しているとのことだ。

同紙によると、Bミュンヘンは既にバルセロナのスポーツディレクターにその意向を伝えており、移籍金として1億ユーロ(約160億円)を用意しているという。しかしこれは正式なオファーではなく、バルセロナに売却の意思があるかを探るためのものであり、仲介者を通じて行われたとされている。

バルセロナはアラウホを将来的にも重要な選手と考えているため、放出するつもりはない。2026年6月30日で満了する契約を3年間延長するオファーを既に提示済みであるという。クラブは、本人がこれを受け入れて残留すると信じている模様だが、アラウホは現時点で何の返答もしていないため、今後の動向を追う必要があるだろう。(高橋智行通信員)