昨年8月の女子W杯決勝後、表彰式で優勝した代表選手の口にキスして、同9月に辞任したスペイン・サッカー連盟のルイス・ルビアレス前会長(46)が懲役の危機に立たされた。同意なしにキスされたというスペイン代表FWジェニファー・エルモソ(33)が昨年9月、ルビアレス氏を性的暴行で、スペイン検察に訴えた。

英国公営放送BBCは28日(日本時間)「スペイン検察当局は強制キスの疑いのあるルビアレス前会長に懲役2年6月を求刑した。キスされたエルモソと選手たちは“キスは同意なく、醜い行動”と話した」と伝えた。

またBBCは、エルモソに「キスは合意していた」と言うように仕向けたと言われる、コーチのホルベ・ビルダ氏、代表ダイレクターのアルベル・ルケ氏、スペイン連盟マーケティング責任者ルベン・リベラ氏の3人にも触れ「3人とも否定しているが、最大18月の懲役になる可能性がある」と伝えた。

さらにBBCは「マルタ・ドゥランテス検事は“4人合わせて10万ユーロ(約1600万円)をエルモソに支払うことを要求されているが、金額の半分はルビアレス氏が責任を持たないといけない”と主張した」とも報じた。停止処分、キスをされた選手による刑事告発などの手続きが続いていた。