<クラブW杯:マゼンベ2-0インテルナシオナル>◇準決勝◇14日(日本時間15日)◇アブダビ、モハメド・ビン・ザイード
サッカーの歴史が動いた。アフリカ代表マゼンベ(コンゴ)が南米代表インテルナシオナル(ブラジル)に快勝し、欧州と南米以外のチームでは7大会目で初めて決勝進出を決めた。後半8分にFWカバングの技ありゴールで先制し、40分にFWカルイトゥカがダメ押し点を決めた。W杯がアフリカ大陸で初開催された「アフリカの年」の最後に快挙を達成した。
後半8分にFWカバングが驚異の身体能力で難しい体勢から先制ゴールを決めると、GKキディアバが尻で跳びはねる「平和のダンス」で祝福した。少年時代にコンゴ内戦を経験。平和の喜びを表現するコミカルなダンスは、アフリカに訪れた新たな時代を象徴していた。
楽な試合ではなかった。浴びたシュートは自軍の12の倍近い23本。ゴール前を人で固め、GKキディアバの鋭い反射神経でピンチを何度もはじき返した。素早く攻撃に転じ、アフリカ人の運動能力の高さを生かしたキープ力と決定力で白星をつかんだ。ヌジャイ監督は「すべてのアフリカ人がこの勝利を誇りに思うだろう」と胸を張った。
39年創立の名門クラブだが、長く続いた内戦で戦力が低下。98年に政治家で実業家のシャプウェ会長が就任し、続けた強化が実を結んだ。潤沢な資金による強化に「アフリカのチェルシー」と言われるが、コンゴ人中心の選手勢とセネガル人監督のアフリカ人だけで戦う点が違う。これまでは人材が欧州に流出し、国内の強化は遅れがちだったが、正しい方針で強化すれば結果を出せることを証明した。ミハヨ主将は「これで世界中がアフリカのクラブにもっと敬意を払うようになるはずだ」と歴史的1勝をかみしめた。
[2010年12月16日9時5分
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