ワールドカップ(W杯)初戦で日本代表(FIFAランキング18位)と対戦するオランダ(FIFA8位)が、FWコーディー・ガクポ(27=リバプール)のPKによる2点で、カンナバロ監督率いるW杯初出場のウズベキスタン(同51位)に2-1と辛勝した。
オランダは0-1で敗れた3日のアルジェリア戦から、右サイドバックをダンフリース(インテルミラン)に1人だけ替えて臨んだ。
前半から主導権を握る中、前半10分に左DFファンデフェン(トットンム)のスルーパスから左FWガクポが抜け出し、ゴール前へ素早いグラウンダークロスを送った。しかしFWマレン(ローマ)の右足ワンタッチはゴール右へ外れた。最初の決定機を決められなかった。
前半30分には右DFダンフリースのスルーパスから右FWサマーフィル(ウェストハム)が抜け出し、エリア内へ進入したところを倒されてPKを獲得。同31分にガクポが強烈なシュートをゴール左へ決めて先制点を挙げた。
後半もボールを握りながら追加点が奪えない中、相手クロスボールをキャッチしたGKフェルブルッヘン(ブライトン)が相手選手と接触して右の腰付近を痛めた。しばらくプレーしたが痛みからピッチに倒れ込み、後半23分でベンチに下がった。
1点リードの後半38分、ゴール前へ入ったロングパスに対応した途中出場のMFティル(PSVアイントホーフェン)が相手選手がコントロールして浮いたボールが左手に触れてしまい、ハンドの反則。VARチェックで決定機阻止で一発退場となった。直手に触れた場所はゴールラインぎりぎり外で、PKではなくFKとなった。このFKからのシュートはゴール上へ外れ、難は逃れた。
ただ1人少ない状況となったオランダは、ウズベキスタンの反撃を受けた。後半アディショナルタイムの2分、ウズベキスタンのクロス攻勢をゴール前で受け、クリア仕切れない状況からゴール前にボールがこぼれたところ、ウズベキスタンFWセルゲエフ(ペルセポリス)に押し込まれた。土壇場で1-1の同点とされた。
W杯前のテストマッチで勝利を挙げたいオランダは最後に攻勢をかけ、CKを獲得。ラインデルスが右から送ったボールにDFファンヘッケ(ブライトン)が走り込んだところで倒された。PKのプレゼントを得て、これを再びガクポが右足で冷静に決めた。ラストプレーで2-1としたところで、試合終了となった。
クーマン監督は先発メンバーを固め、途中交代選手も3人だけにとどめた。日本戦に臨む選手はこの日のウズベキスタン戦の11人を軸になりそうだ。
ただ無得点だったアルジェリア戦に続き、今回も流れからのゴールはなし。マレン、ガクポ、サマーフィルの前線3枚はスピードを特長としており、そこへ後方から球足の速いスルーパスを送り込んでいくのが戦術。ただマレンはアルジェリア戦同様に決定機を決められなかった。
また、マレンに代わって途中出場したFWブロビー(サンダーランド)は後半24分にこぼれ球から鋭い抜け出しでゴールネットを揺らしたもののオフサイド。FWデパイ(コリンチャンス)はコンディションがまだ整っていないのか、スパイクは履いて折らずトレーニングシューズのまま試合に出場することもなかった。
涼しい雨のオランダでのアルジェリア戦から移動を挟み中4日、炎天下のニューヨーク・マンハッタンでのデーゲーム。まったく異なる気象条件もあって選手たちのコンディションは上がっておらず、どこか体は重く、したたり落ちる汗が印象的だった。


