[ 2014年2月21日2時59分 ]女子フリーで会心の演技を見せた浅田は、手を強く握り締め感極まる(撮影・PNP)<ソチ五輪:フィギュアスケート>◇20日◇女子フリー

 バングーバー五輪銀メダリストの浅田真央(23=中京大)が、自己ベストを6・41点更新する142・71点の高得点をたたき出した。

 冒頭、代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を見事に決めると3回転ジャンプ6種類を8度決めて、得点を着実に積み重ねた。

 演技後、会場から割れんばかりの拍手が送られた。浅田は、天を見上げて号泣した。「(トリプルアクセルが)できると思ってやった。これが自分がやろうと思っていた(演技)構成なのでよかった」。

 自己ベストの得点で198・22点。驚異の巻き返しだった。前夜のSPでは、信じられないミスを連発、16位に沈んだ。「昨日の演技はとても残念で、自分もすごく悔しくて取り返しのつかないことをしてしまったなという思いがあるが、今回のこのフリーは、しっかりこの4年間やってきたことができた。そしてたくさんの方に支えてもらったので、その恩返しもできたと思います」。

 集大成と自らが位置づけた五輪で、日本のエース浅田が、世界をうならせた。