<アジア大会:陸上>◇第10日◇28日◇韓国・仁川

 女子100メートル決勝で福島千里(26=北海道ハイテクAC)が、11秒49で銀メダルを獲得した。

 前回大会で100メートルと200メートルの2冠に輝いた福島にとって、連覇をかけたレース。スタート、前半の走りも体半分のリードを保ったが、中盤以降に外国勢に猛追された。残り20メートルで並ばれ、最後は優勝から3位までが100分の2秒差以内の大接戦。結局、昨年のアジア選手権でも敗れた韋永麗(中国)に、0秒01差で2位だった。

 それでもレース後は、満足感に浸り、涙を浮かべるシーンもあった。「最後まで前だけを見て、自分のレースが出来ました。悪かったのはメダルの色だけです」と、表情を思い切り崩しながら、報道陣の質問に対応していた。