新ヒーローが誕生した。陸上男子200メートル決勝で、世界選手権にも五輪にも出たことのない小池祐貴(23=ANA)がアジアの頂点に立った。日本歴代7位となる自己記録20秒23(追い風0・7メートル)で金メダル。楊俊瀚(台湾)と同タイムだった。両者、フィニッシュ後に転倒する激戦。約3分の写真判定の末、公式記録には載らない0秒002差で、日本勢では06年ドーハ大会の末続慎吾以来、12年ぶりの栄光をつかんだ。

<小池祐貴(こいけ・ゆうき)>

◆生まれ 1995年(平7)5月23日、北海道小樽市生まれ。

◆経歴 桜小→立命館慶祥中、高→慶大。今年4月にANAに入社し、配属先は人財戦略室人事部ANA's Way推進チーム。

◆野球少年 小学校時代「東小樽野球少年団」に所属。「小4か小5」で北海道大会準優勝。父賢治さん(51)によると「足が速く、肩が強く、センターゴロが何回もあって相手は驚いてました」。立命館慶祥中3年時は4番でエース。

◆慶大時代 すし屋でアルバイト。遠征費を工面。

◆主な成績 高校総体北海道予選で100メートル3連覇、200メートル2連覇。高3時は高校総体で100メートル、200メートル2位(ともに優勝は桐生)。14年世界ジュニア選手権200メートル2位、17年日本学生対校選手権200メートル優勝。今年6月の日本選手権は100メートル4位、200メートル2位。

◆趣味 釣り。

◆サイズ 173センチ、74キロ。