2度目の50キロ競歩挑戦となる野田明宏(22=自衛隊)が3時間45分56秒で初優勝を飾った。

 28キロ手前で、前を歩いていた15年世界選手権銅メダルの谷井孝行(自衛隊)と管野智文(東京東信用金庫)を抜き去ると、そのまま差を大きく広げた。2位だった谷井に6分37秒差を付ける圧勝を飾った。

 初めて50キロ競歩に挑んだ16年の全日本競歩高畠大会は35キロすぎに途中棄権だった。レース前に掲げていた目標である3時間50分切りを大幅に更新した野田は「自分のペースで最後まで歩けた。(50キロ)2戦目での優勝はうれしい。これを機に次に向けてしっかり練習を積みたい」と喜んだ。全国レベルの大会は初の優勝という。

 今大会は夏のジャカルタ・アジア大会の代表選考も兼ねている。競歩の今村文男五輪強化コーチ(51)は「有力な候補の1人」と話した。来月の世界競歩チーム選手権(中国)が最後の代表選考会となる。