ボストンマラソンを制した川内優輝(31=埼玉県庁)が19日、成田空港に帰国し、来年4月から公務員を辞め、プロとなることを表明した。

 まさにサプライズ発表だったが、その周囲も驚きを隠せなかった。代理人で同便で帰国したラーナー・ブレッド氏は「ビックリした。ここで発表するとは思わなかった」と苦笑い。インターネットのニュースで知ったという母美加さん(53)も日刊スポーツの取材に「『このタイミングで言うの?』と思っちゃいました。(ボストン優勝の)喜びの余韻でしゃべっちゃったのかな」と推察した。

 川内自身も職場の一部の同僚には伝えていたが、「きっちりと報告はしてない。これから呼び出されると思うけど、仕方がない」と言う。大勢の報道陣の前で、まさに予想不可能な川内劇場が繰り広げられた。