男子100メートル決勝で、飯塚翔太(26=ミズノ)が向かい風0・7メートルの条件下、10秒21の2位に入った。

 200メートルが専門だが、100メートルでも戦える走力を証明した。「10秒20を切れればと思っていたが、十分ですね」と笑顔で話した。ケンブリッジ飛鳥(25=ナイキ)や多田修平(21=関学大)らに先着した。「100メートルと200メートルは違う。スタートで思い切って出るのは200では難しい。100には100のレースがあり、両方のレースのイメージが持てている」とうなづいた。

 日本選手権には200メートルに専念する。3月に米国合宿で右腸腰筋を痛めたが、もう完全に復活した。自己記録は日本歴代2位の20秒11。日本選手権は「ベストを切るつもりでいます。今までにない手応えがある」。そう力強く言い切れる。勝負の夏に調子を上げてきた。