国際陸連が設置した不正行為の調査や告発に当たる独立監視部門「インテグリティー・ユニット」は7日、昨年のアテネ・マラソンで優勝した男子のサムエル・カラレイ(ケニア)にドーピング違反があったとして暫定的な資格停止処分を科すと発表した。持久力向上効果のある禁止薬物のエリスロポエチン(EPO)が検出された。

 ケニア勢は2016年リオデジャネイロ五輪女子マラソン金メダルのジェミマ・スムゴングや、08年北京五輪男子1500メートル覇者のアスベル・キプロップもEPOの陽性反応を示すなど違反が相次いでおり、国際陸連は五輪や世界選手権の大会前の10カ月間に3回以上の競技会外(抜き打ち)検査を義務づける新規定を承認したばかり。