ウォルシュ・ジュリアン(23=富士通)は予選に続き、自己ベストを更新し、力を出し切った。

準決勝3組。究極の集中で「(レースは)150メートルぐらいで始まってるな」と気が付いたという。スタートは記憶にないほどゾーンに入っていた。タイムは45秒13。予選で出した日本歴代4位のタイムを、0秒01更新した。世界選手権の大舞台で力を出し切った。今夏から使用するピンのない新スパイクとの相性もいいようだった。

しかし、世界との差を痛感されられた。それでも結果は4着。決勝進出ラインには0秒36及ばなかった。目標にしていた日本人2人目の44秒台にも届かなかった。

ウォルシュは「以前の世界大会よりかはしっかり走れたが、うれしくはない。スピードの違いを痛感した。いいタイムはでなかった」と振り返った。東京五輪へ向けては「冬を通して練習が積めれば、いい結果と順位がいけると思う」と語った。