男子400メートルリレー予選で、16年リオデジャネイロ五輪銀メダルの日本は37秒78の日本歴代3位タイの記録を出した。アフリカ記録を樹立した37秒65の南アフリカに次ぐ2着。上位3着以内に入り、順当に5日(日本時間6日未明)の決勝に進出した。全体で英国の37秒56、南アフリカに次ぐ予選3位のタイムだった。

100メートルで9秒97の日本記録保持者サニブラウンは代表ではリレー初出場を果たした。ポジションはアンカー。「安全に引きつけて、思いっきり出た」と第3走者桐生祥秀(23=日本生命)とのバトンは少し詰まって、後れを取ったが、予選なら問題なし。バトンを受け取ってからの加速は鋭かった。男子100メートルで4位だった南アフリカのシンビネは抜かせなかったが、前を走っていたフランスは置き去りに。2着でフィニッシュラインを超えた。

サニブラウンは「緊張はなく、リラックスしてできた」とデビュー戦を振り返った。2組で1着通過はならなかったが「着順で2着以内ならば、いいと思っていた」。課題のバトンは3日前に2度、前日に1度、桐生と合わせた。スタートを切る目印は「25・5足長」にセット。「スムーズに練習をできていた」と不安はなかった。バトンの受けも「2年前は全然、出られていなかったが、大学でしっかり練習をして出られるようになった」。成長をかみしめた。

予選とは思えないほど、レベルは史上最高だった。南アフリカはナショナルレコードを0秒59更新した。打倒日本に燃える中国も37秒79のナショナルレコード。6着のカナダは37秒91の好記録だったにも関わらず、落選だった。