女子5000メートル競歩で山岸芽生(十日町3年)が23分16秒17の大会新で優勝した。昨年の全国高校陸上大会(10月=広島)のチャンピオンは11年に作られた24分25秒76を、10年ぶりに1分9秒59更新した。ほかのウオーカー全員を周回遅れにする断トツのレースだった。女子200メートルを24秒89で制した本田遥南(新潟商2年)は1600メートルリレー(3走)でもV。27日の100メートル、400メートルリレー(2走)とあわせ、4冠に輝いた。

山岸の速いピッチは他選手とは桁違い。残り約800メートルで2位につける小宮山真那(長岡3年)を周回遅れで抜き去った。「(同じ十日町の男子)近藤岬が5000メートル競歩で全員抜いた。『私も』と元気をもらった」。

左手甲に黒色のペンで1000メートルと4000メートルの目標ラップを記した。1000メートルを目標通りに入ったレース。ただ1人、23分台をマークしての圧勝だった。「県総体は23分前半、北信越は22分台を出し、インターハイは21分台で優勝」というプランを掲げる。

自己ベストは県高校記録の22分22秒06。昨年10月のインターハイの代替大会・全国高校陸上大会での優勝時のタイム。3月には日本陸連の愛媛合宿に参加。全国の強敵と顔を合わせ、高いレベルは熟知する。「狙っています」。県高校総体の大会新Vは全国頂点への第1歩でもあった。【涌井幹雄】

【女子決勝】▽200メートル (1)本田遥南(新潟商)24秒89(2)中倉茉咲(東京学館新潟)25秒04(3)高橋ひな(新潟商)25秒55▽1600メートルリレー (1)新潟商(大沼、川上、本田、山村)3分54秒17(2)十日町3分55秒87(3)新潟明訓4分2秒71▽5000メートル競歩 (1)山岸芽生(十日町)23分16秒17=大会新(2)小宮山真那(長岡)25分50秒41(3)村山愛美沙(十日町)30分2秒32