75回の歴史に幕を閉じる福岡国際マラソンで、マイケル・ギザエ(27、ケニア出身=スズキ)が初優勝した。2時間7分51秒だった。 細谷恭平(26、黒崎播磨)が2時間8分16秒で日本人トップの2位。 今回はパリ五輪への第一歩となる大会、23年秋のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)出場も手にした。(記録は速報値)

◆最終順位◆

(1)マイケル・ギザエ(スズキ)2時間7分51秒

(2)※細谷 恭平(黒崎播磨)2時間8分16秒

(3)ジェームス・ルンガル(中央発條)2時間8分25秒

(4)※大塚 祥平(九電工)2時間8分33秒

(5)※高久 龍(ヤクルト)2時間8分38秒

(6)※上門 大祐(大塚製薬)2時間8分56秒

(7)二岡 康平(中電工)2時間9分14秒

(8)田口 雅也(ホンダ)2時間9分35秒

(9)定方 俊樹(三菱重工)2時間10分31秒

(10)熊谷 拓馬(住友電工)2時間10分41秒

※はMGC権利獲得者。記録は速報値。

◆レース経過

※記録は速報値。

◆フィニッシュ ギザエが2時間7分51秒で初優勝。細谷は2時間8分16秒で日本人最高の2位。

◆40キロ ギザエが2時間23秒で通過、18秒差で細谷が追う。

◆38キロ ギザエがトップ、2位細谷とは11秒差。 

◆35キロ 1時間44分34秒でギザエが通過。9秒差で細谷、高久が続く。

◆34・3キロ ギザエがスパート。

◆折り返し31・6キロ 細谷がトップで通過、ギザエ、高久と続く。少し離れルンガル、定方、大塚。川内は2分44秒差で粘りの走り。

◆30キロ 1時間29分8秒で通過、2時間5分台ペース。ペースメーカーが外れ終盤突入。高久、ルンガル、ギザエの3人がけん引

◆26キロ 上門も遅れ始めた。給水ポイントを過ぎ先頭集団が縦長になってきた。

◆25キロ 大六野が遅れる。ペースメーカー2人がけん引。

◆23キロ 細谷、高久ら先頭集団は12人に。

◆中間点 1時間2分41秒。日本記録(大迫、2時間5分50秒)ペースで走り抜ける。

◆20キロ 59分24秒。設楽が腰を押さえレースを中止

◆18キロ 先頭集団と第2集団の差は37秒ほど。設楽は粘って第1集団後方での展開。

◆15キロ 44分30秒、2時間5分台ペースで走り抜ける。給水ポイントを過ぎ設楽が少し遅れ始める。

◆14・2キロ 川内は第2集団後方から25秒差で追う。

◆13キロ 風はないが日差しが強い。先頭集団は17人。寺田が大きく遅れる。

◆11・1キロ 2度目の給水ポイントも問題なし。寺田がやや遅れ始める。

◆10キロ リズム良く快走、29分39秒で通過。

◆7キロ 設楽、細谷ら先頭集団は18人。1キロ2分57秒ほどのペースで進む。

◆6キロ 川内ら3人が遅れ始める。 

◆5・5キロ 最初の給水ポイントはトラブルなく通過。

◆5キロ 14分47秒で通過。

◆3・7キロ 設楽、細谷ら20人ほどが先頭集団を形成。

◆1キロ トラックを周回。トップは2分58秒で通過。

◆スタート 無観客の中、平和台陸上競技場の112人が走り出した。

天候、晴れ。気温13・2度。風向き、南南東。風速0・9m/s。

最後の福岡国際マラソンがスタート

スタートをきる選手たち(撮影・岩下翔太)
スタートをきる選手たち(撮影・岩下翔太)
スタートをきる設楽悠太(右端)ら選手たち(撮影・岩下翔太)
スタートをきる設楽悠太(右端)ら選手たち(撮影・岩下翔太)
第75回福岡国際マラソン スタートをきる選手たち(撮影・岩下翔太)
第75回福岡国際マラソン スタートをきる選手たち(撮影・岩下翔太)
第75回福岡国際マラソン スタートをきる選手たち(撮影・岩下翔太)
第75回福岡国際マラソン スタートをきる選手たち(撮影・岩下翔太)
トラックを3周と350メートル走り、マラソンゲートから市街地へ向かう選手たち(撮影・岩下翔太)
トラックを3周と350メートル走り、マラソンゲートから市街地へ向かう選手たち(撮影・岩下翔太)

瀬古、宗兄弟、イカンガー、中山らが名勝負

紙面で振り返る福岡国際マラソン


国内招待選手


選手名年齢所属自己ベスト(大会)
1設楽悠太29Honda2:06:11(18年東京)
2細谷恭平26黒崎播磨2:06:35(21年びわ湖毎日)
3高久龍28ヤクルト2:06:45(20年東京)
4上門大祐27大塚製薬2:06:54(20年東京)
5定方俊樹29三菱重工2:07:05(20年東京)
6大六野秀畝28旭化成2:07:12(21年びわ湖毎日)
欠場木村慎27Honda2:07:20(20年東京)
8川内優輝34あいおいニッセイ同和損保2:07:27(21年びわ湖毎日)
9大塚祥平27九電工2:07:38(20年福岡国際)
10寺田夏生30JR東日本2:08:03(20年福岡国際)

   

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3日、福岡国際マラソンの会見に出席した、左から設楽悠太、細谷恭平、高久龍、大六野秀畝、川内優輝、大塚祥平
3日、福岡国際マラソンの会見に出席した、左から設楽悠太、細谷恭平、高久龍、大六野秀畝、川内優輝、大塚祥平