今季の国内初戦に臨んだ自己記録9秒98の小池祐貴(26=住友電工)が優勝を飾った。決勝では向かい風3・3メートルと厳しい条件の中で、10秒49をマークした。「合格点は超えたんじゃないか。日本国内のトラックの感覚をつかみながら、一番いいリズムで走れればいいと思っていた」と振り返った。

予選は激しい雨風にさらされる悪条件の中で、全体トップの10秒42(追い風0・3メートル)を記録していた。

昨夏の東京オリンピック(五輪)では、100メートルに出場するも準決勝に進めなかった。今季は世界選手権(7月、米オレゴン州)に照準を合わせており「個人の種目で世界陸上のファイナルを目指したい」と意気込んだ。