男子5000メートルの高校日本人記録(13分22秒99)保持者の吉岡大翔(18=長野・佐久長聖)が、ゴールまであと5メートルほどの地点で倒れ込み、約40秒かけて、はってゴール地点へ向かった。39位相当でフィニッシュしたものの、途中棄権(DNF)との判定を受けた。

会場は南半球のオーストラリア。夏の日差しを受けながら、起伏の激しいコースに挑み、終盤までは先頭集団に食らいつこうとした。しかし、ラストの直線では顎を上げ、ゴール手前で後ろ向きに転倒。次々と他のランナーがゴールテープを切る中、お尻を動かして芝をはい、何とかフィニッシュを目指した。

吉岡は15日に羽田空港で出国取材に応じた際、「後半まで足が残せる」と意気込み、起伏のあるクロスカントリーのコースに自信を見せていたが、悔しい結果となった。

今春からは順天堂大(順大)に進学。東京オリンピック(五輪)3000メートル障害7位入賞の三浦龍司(3年)らとともに、さらなる飛躍を目指している。