昨年の世界選手権女子マラソン9位の松田瑞生(27=ダイハツ)が、2時間21分44秒で日本人トップの6位に入った。国内では初の2時間20分切り、そして日本記録更新を目指したが届かなかった。ローズマリー・ワンジル(ケニア)が2時間16分28秒で優勝した。

松田が狙ったのは野口みずきが保持していた日本記録だった。「みずきさんの記録をみずき(瑞生)が抜きたい」。ずっと言い続けてきた。

当初の予定は2月の大阪国際女子マラソンだったが、故障の回復具合を鑑みて東京にシフト。「タイム的にも、コース的にも、好タイムが出やすい。海外選手が強いのが出うるので、タイムがしっかり出ると思った」と見定めていた。3日の記者会見では、2時間20分を切るかと問われ、「はい」と力強く言い切っていた。

迎えたレースでは、序盤に日本女子のトップに。男子選手に交じった集団で日本新記録のペースでレースを進めた。自慢の腹筋も見事な鍛え上げた肉体で果敢な攻め。だが、後半にペースが落ちて、目標達成はならならなかった。レース後は悔しさのあまり、声を上げて涙した。

<日本女子マラソンの歴代記録>

<1>2時間19分12秒 野口みずき(05年ベルリン)

<2>2時間19分24秒 新谷仁美(23年ヒューストン)

<3>2時間19分41秒 渋井陽子(04年ベルリン)

<4>2時間19分46秒 高橋尚子(01年ベルリン)

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