東京オリンピック(五輪)6位入賞の大迫傑(31=ナイキ)が、2時間6分13秒(速報値)で日本人選手3位でゴールした。総合9位に入り、MGC出場権を獲得した。日本人選手1位は山下一貴(25=三菱重工)で2時間5分51秒。日本歴代3位のタイムをマークした。
同2位は其田健也(JR東日本)で2時間5分59秒の好タイムだった。D・ゲルミサ(エチオピア)が2時間5分22秒で優勝しビッグタイトル獲得した。
女子の部では、Rワンジルが自己新となる2時間16分30秒で優勝。松田瑞生は総合6位、日本人選手1位の2時間21分44秒でゴールした。
東京マラソン男子順位(タイムは速報値)
(1)デソ・ゲルミサ 2時間5分22秒
(2)モハメド・エサ 2時間5分22秒
(3)タイアス・キプルト 2時間5分25秒
(4)T・ゲタウェウケペデ 2時間5分32秒
(5)キャメロン・レビンス 2時間5分36秒
(6)デメダドゥ・アパテ 2時間5分38秒
(7)山下一貴 2時間5分51秒
(8)其田健也 2時間5分59秒
(9)大迫傑 2時間6分13秒
(10)井上大仁 2時間7分09秒
東京マラソン女子順位(タイムは速報値)
(1)ローズマリー・ワンジル 2時間16分18秒
(2)ツェハイ・ゲメチュ 2時間16分56秒
(3)アシェテ・ペケレ 2時間19分11秒
(4)ウォルクネシュ・エデサ 2時間20分13秒
(5)B・サイナ 2時間21分40秒
(6)松田瑞生 2時間21分44秒
(7)細田あい 2時間22分08秒
(8)リンゼイ・フラナガン 2時間26分08秒
(9)森田香織 2時間26分31秒
(10)阿部有香里 2時間28分20秒
レース経過
◆スタート地点 午前9時10分号砲。都庁前をランナーが一斉にスタート。天候曇り、気温8・8度、湿度43%、北西の風1・5メートル
◆3キロ地点 序盤は下り基調のコース。男子先頭集団の日本人選手は細谷恭平(黒崎播磨)、設楽悠太(ホンダ)ら
◆4キロ地点 曙橋付近。直近1キロを3分で通過。
◆5キロ地点 男子先頭が日本記録を上回る14分43秒で通過。女子先頭は16分19秒で通過、日本人先頭は松田瑞生(ダイハツ)。一山麻緒(資生堂)は給水所で一度ドリンクを落とすアクシデント。ゼネラルドリンクで給水し、松田の後ろに付く。
◆10キロ地点 集団は秋葉原の大通りへ。男子先頭が29分22秒で通過、日本記録を大きく上回るペースで通過。女子先頭がハイペースで進む。松田、一山は集団から後れを取るも順調な走り。男女ともに日本記録ペースのレース展開。
◆13キロ付近 男子先頭集団は日本橋へ。細谷が日本人トップ、ペースメーカーの後ろで力強い走り。女子先頭は直近1キロを3分08秒で通過するハイペースで通過。松田が日本記録ペースを維持、一山はペースダウン。
◆15キロ 男子先頭が44分04秒で通過。約40人とまだまだ大集団。箱根駅伝Vの駒大主将・山野力は初マラソンの中、先頭集団で粘り強い走り。給水所でドリンクを逃して取りに戻る一幕もあった。 女子先頭は48分31秒で通過。
◆20キロ 浅草を通過し蔵前通りへ。男子先頭が日本記録更新ペースの58分54秒で通過、集団に日本人選手は20人ほど残る。女子先頭は1時間04分44秒、松田が1時間5分52秒と日本記録更新ペースで通過。
◆中間点 男子先頭が1時間02分08秒、女子は1時間08分17~18秒で通過。
◆25キロ 男子先頭は1時間13分46秒、大迫傑は安定した走りを見せ16位で通過。招待選手のシサイ・レマがレースを離脱、何らかのアクシデントか。女子先頭は1時間21分09秒、Rワンジルがペースメーカーよりも前に出る。
◆29キロ付近 男性勢は日本橋へ。山野、小山直城(Honda)らが遅れを見せポジションを下げる。
◆30キロ 男子先頭が1時間28分40秒で通過。ここからペースメーカーが外れる。井上大仁(三菱重工)が飛び出し先頭に立つ。女子は1時間37分25秒で通過、日本勢トップの松田は1時間40分03秒。
◆32キロすぎ レースは残り10キロ。男子先頭が入れ替わり、山下一貴(三菱重工)が集団を引っ張る。
◆34キロ付近 土方英和(旭化成)らが先頭集団からこぼれ落ちる形に。
◆35キロ 御成門周辺。男子先頭は日本記録を上回る1時間43分47秒で通過。先頭集団に大迫、山下ら。井上が後れを取る。
◆37キロ付近 ゲルミサら海外勢が一気にペースアップし先頭へ。大迫、山下らは食らいついて追いかける。
◆38キロすぎ 大迫、山下は併走し7位集団の第2グループ。大迫のMGC出場が濃厚。
◆40キロ 男子先頭が1時間58分56秒で通過。40キロ過ぎで山下が大迫を引き離す。大迫は脇腹を押さえ苦しげな表情を浮かべる。
◆41キロ過ぎ 外国人ランナーが三つ巴で優勝争い。日本勢は山下、其田、大迫の順でゴールへ。
◆男子ゴール地点 最後の直線、ラストスパートを掛けたDゲルミサ(エチオピア)が2時間5分22秒で優勝しビッグタイトルを獲得した。日本人トップの山下一貴は2時間5分51秒でゴール(全体7位、日本歴代3位のタイム)。国内復帰戦となった大迫傑は2時間6分13秒で日本勢3位、MGC出場権を獲得した。其田健也(JR東日本)は日本勢2位となる2時間5分59秒の好タイム。
◆女子ゴール地点 Rワンジルが自己ベストを大きく更新する2時間16分30秒で優勝。「第二のふるさと」という日本で好タイムをマーク。松田瑞生は全体6位、日本勢トップの2時間21分44秒でゴール。細田あい(エディオン)が2時間22分08秒で全体7位。
車いすレース部門
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主な招待選手
選手名 | 年齢 | 所属 | 自己ベスト | |
1 | シサイ・レマ | エチオピア | 32 | 2:03:36 |
2 | バーナード・コエチ | ケニア | 35 | 2:04:09 |
4 | スティーブン・キッサ | ウガンダ | 34 | 2:04:48 |
5 | デソ・ゲルミサ | エチオピア | 25 | 2:04:53 |
6 | タイタス・キプルト | ケニア | 24 | 2:04:54 |
7 | モハメド・エサ | エチオピア | 22 | 2:05:05 |
8 | デメタドゥ・アバテ | エチオピア | 25 | 2:06:13 |
9 | モハメドレダ・アラビ | モロッコ | 33 | 2:06:55 |
10 | キャメロン・レビンス | カナダ | 33 | 2:07:09 |
12 | 大迫 傑 | Nike | 31 | 2:05:29 |
13 | 土方英和 | 旭化成 | 25 | 2:06:26 |
14 | 細谷恭平 | 黒崎播磨 | 27 | 2:06:35 |
15 | 井上大仁 | 三菱重工 | 30 | 2:06:47 |
16 | 吉田祐也 | GMOインターネットG | 25 | 2:07:05 |
17 | 其田健也 | JR東日本 | 29 | 2:07:14 |
18 | 小山直城 | Honda | 26 | 2:08:59 |
◆東京マラソン トップ選手、市民が一体となって走る国内最大規模のマラソン。従来の東京国際マラソンなどを統合する形で07年に始まった。13年から世界最高峰シリーズ「ワールド・マラソン・メジャーズ」の1つとなり、世界6大レースとして認知されている。今年は4年ぶりに従来の定員である約3万8000人のランナーが参加する。