日本陸連は29日、24年パリオリンピック(五輪)のマラソン代表選考「MGCファイナルチャレンジ」の概要を発表した。

パリ五輪のマラソン代表は男女各3枠。まずは10月15日のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の男女上位2人が、代表に内定する。

3枠目は、MGCファイナルチャレンジの対象大会で6月以降に発表予定の設定記録を切り、なおかつタイムが最上位だった1人を選出する。

MGCファイナルチャレンジは男子3大会、女子2大会が対象となる。

日本陸連のロードランニングコミッションの河野匡ディレクターは、設定記録について「スピードを意識した、日本記録を超えるレベルでないと、最後の1枠は得られないと思っています」と話した。

21年東京五輪を懸けたMGCファイナルチャレンジでは、シリーズ内の最高記録がそのまま設定記録となった経緯がある。それを今回に当てはめると、男子が山下一貴(三菱重工)の2時間5分51秒(23年東京マラソン)、女子が新谷仁美(積水化学)の2時間19分24秒(23年ヒューストンマラソン)となる。

日本記録となると、男子が鈴木健吾(富士通)の2時間4分56秒(21年びわ湖毎日マラソン)、女子が野口みずきさんの2時間19分12秒(05年ベルリンマラソン)となる。

◆MGCファイナルチャレンジ対象大会

〈男子〉

福岡国際マラソン(23年12月3日)

大阪マラソン(24年2月25日)

東京マラソン(24年3月3日)

〈女子〉

大阪国際女子マラソン(24年1月28日)

名古屋ウィメンズマラソン(24年3月10日)