陸上の新潟アルビレックスランニングクラブ(RC)の新加入選手、男子100、200メートルの平野翔大(22、大東大出)と男子ハンマー投げの中川達斗(24、九州共立大大学院出)の新加入会見が7日、同クラブで行われた。ともに北陸実業団選手権(8、9日、新潟市陸上競技場)で新潟RCの選手としてデビューする。

世界を視野に入れるルーキー2人が新潟RCに加わった。平野は「今年の最大の目標は世界選手権(8月、ハンガリー)出場」、中川は「7月のアジア選手権(タイ)出場と日本選手権優勝が目標」と力強く言った。平野は大東大4年だった昨年、日本選手権男子400メートルリレーで3走を務めて優勝。中川は昨年の日本選手権男子ハンマー投げ3位で、21、22年は日本学生選手権と日本学生個人選手権を2連覇。ともに国内上位の実力を持つ。

2人とも練習拠点は今後も大学に置くが、地域に貢献したいと新潟の一員としての自覚がある。「イベントなどがあったら参加したい」と平野。中川は「子どものころに(クラブのスポンサーの)三幸製菓の『雪の宿』を食べていました」と笑いを誘った。

来年にパリ五輪を控え、今年は世界選手権、アジア選手権、アジア大会(9月、中国・杭州)と国際大会がめじろ押し。久保倉里美ヘッドコーチ(40)は「1人でも多くの選手が日本代表に入ることを目指す」。平野と中川がクラブを刺激する存在になる。

◆平野翔大(ひらの・しょうだい)2001年(平13)3月28日生まれ、熊本県出身。熊本国府高から大東大に進学。自己ベストは100メートルが10秒25、200メートルが21秒02。168センチ、62キロ。

◆中川達斗(なかがわ・たつと)1998年(平10)10月17日生まれ、兵庫県出身。姫路工から九州共立大を経て同大大学院に。ハンマー投げの自己ベストは71メートル39。184センチ、115キロ。