21年東京オリンピック(五輪)代表の泉谷駿介(23=住友電工)が日本新記録を樹立し、8月の世界選手権(ブダペスト)代表に内定した。自身の日本記録を0・02秒更新する13秒04(向かい風0・9メートル)で優勝。08年まで3連覇した内藤真人以来、15年ぶりのV3を達成した。

スタートすると、一気に加速。軽快な足さばきで独走し、フィニッシュ後にさわやかな笑みを浮かべた。

5月21日のセイコーゴールデングランプリ(GGP)では、自身が21年6月にマークした日本記録まで0秒01に迫る13秒07(追い風0・8メートル)で優勝した。このタイムは昨夏の世界選手権決勝(追い風1・2メートル)銀メダル相当で、昨年7月の世界選手権(米オレゴン州)覇者グラント・ホロウェイ(米国)の13秒01に続く今季世界2位の好記録だった。

東京五輪では、64年東京五輪の安田寛一以来、57年ぶりに準決勝に進出したが、13秒35で3組3着となり、惜しくも決勝進出を逃した。

あれから2年。世界トップレベルの走りへと進化させ、8月の世界選手権(ブダペスト)へ臨んでいく。