10月15日開催の24年パリオリンピック(五輪)マラソン代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」まで100日となった7日、都内で出場選手発表会見が行われ、瀬古利彦氏(66)が21年東京五輪6位入賞の大迫傑(ナイキ)の出場に期待を寄せた。

大迫は3月の東京マラソンで2時間6分13秒をマークし、MGCの出場権を獲得しているが、まだ出場を明言していない。それを受け、瀬古氏は「彼が出ることで大会が盛り上がることになります。ぜひ体調を整えて、ベストな状態で出てほしいと思います」とエールを送った。

さらに「この間も電話で確認したんですよ。『出ないの?』と言ったら、『瀬古さん、出ますよ!』と言っていましたよ」と続け、出場の意思を示していたことを打ち明けた。「きっと賞金が出るから(MGCに)出るんですよ」と冗談交じりに笑い飛ばした。

また、パリ五輪を目指さず、9月のベルリンマラソンで日本新記録樹立を狙うとしている新谷仁美(積水化学)には「あの子、分かんないんだよね」と言及。MGCファイナルチャレンジによるパリ五輪代表内定の可能性もあり「気が変わることを願いたいと思います」と唱えた。

パリ五輪のマラソン日本代表は男女各3枠。10月のMGCで男女上位2人を代表に内定し、MGCファイナルチャレンジで3人目の代表選手を決定する。対象期間内に設定記録を上回る選手がいない場合は、MGCの3位選手を代表に選出する。

指定の対象大会は、男子が福岡国際マラソン(12月3日)、大阪マラソン(24年2月25日)、東京マラソン(同3月3日)の3レース、女子が大阪国際女子マラソン(24年1月28日)、名古屋ウィメンズマラソン(同3月10日)の2レース。設定記録は男子が2時間5分51秒、女子が2時間21分42秒となっている。

男子65人、女子27人のMGCファイナリストが代表切符を争う。