日本勢3人全員が好タイムで準決勝進出を決めた。

予選1組で佐藤拳太郎(28=富士通)が44秒77の日本記録で2着に入り、準決勝進出を決めると、同4組で佐藤風雅(27=ミズノ)も45秒の壁を突破。300メートルまで先頭で走り抜け、ラスト100メートルも粘って44秒97の2着でゴールし、自己ベストに興奮した。

同5組の中島佑気ジョセフ(21=東洋大)も、自己ベストに100分の3秒に迫る45秒15で3着に入り、準決勝進出を決めた。

400メートルの従来の日本記録は91年日本選手権で高野進が樹立した44秒78。以来、今大会まで44秒台をマークした日本選手はいなかったが、この日、一気に2人が44秒台に突入した。

今年7月のアジア選手権でマークした45秒13の自己ベストをさらに更新した佐藤風雅は「300メートルをトップで通過してタイムを狙えると思った。最後に少し崩れなければ1位通過もできた。この記録をさらに更新して高野先生以来の決勝を目指して、44秒台前半を目指したい」と話した。