昨季の3大駅伝3冠王者の駒澤大(駒大)が医療サポートを味方につけ、史上初となる2年連続3冠の偉業へ挑む。

1日、東京・世田谷区の道環寮で取材会を開催。ファイテン株式会社によるサポートの効果とともに、新シーズンへの意気込みを口にした。

同部は数年前からファイテンと提携。寮内の一室には、酸素カプセルやフットマッサージ器具(ソラーチ)などが設置されている。

2月の香川丸亀国際ハーフマラソンで日本人学生新記録を樹立した篠原倖太朗(3年)は普段から足のセルフケアに努め、躍進のシーズンを送っている。「(前主将の)山野さんに足底をほぐすと調子が上がると言われて、結構使うようになりました。そうすると学生記録も出せました」と効果があった。

2年時に右大腿(だいたい)骨や左大腿骨を疲労骨折した鈴木芽吹主将(4年)は、故障時に酸素カプセルを活用。適切な治療に触れることで「自分のコンディションに自信がついている」と実感する。

そうしたサポートは、単に疲労回復やケガの予防だけでなく、アスリートとしての心構えを身に付けることにもつながる。藤田敦史監督は「練習をただやるだけでは成果につながらない。練習をやって、きちんと食事をとって、リカバリーをする。そういった好循環を生むことが大事になる」とし、日常を見直すための一因となっていると説く。

チーム一丸で体のケアに努め、目指すは2年連続3冠の偉業。鈴木は「3冠をとりたいので、そのために自分は(3大駅伝で)3つ全部で区間賞をとって、優勝に貢献したい」と力を込めた。

悲願達成へ向け、3冠にふさわしい日々を過ごしていく。