日本記録保持者の三浦龍司(21=順天堂大)が世界最高峰シリーズ・ダイヤモンドリーグ(DL)の年間王者を決めるファイナルに出場し、8分15秒45で5位となった。

前回4位に続き、2年連続で上位に食い込んだ。優勝はサイモン・コエチ(ケニア)で8分06秒26だった。

三浦は順大陸上競技部の公式X(旧ツイッター)を通じ「今年のラストレースとなりましたが、世界と戦える力を着実につけてきていると確認できました。入賞することもできましたし、まずは一安心です。来年は重要なパリオリンピックがあるので、そこで本領を発揮できるように頑張りたいと思います」とコメントを寄せた。

前半は後方につけ、前をうかがった。残り200メートルを迎えた時点では9位だったが、そこから猛スパートをかけた。最後の100メートルを全体10人中トップの13秒65で駆け抜け、今季6度目の8分10秒台をマーク。一気に5位まで順位を押し上げた。

6月のDL・パリ大会では、日本新記録となる8分9秒91をマーク。2大会連続出場となった8月の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)では、同種目で日本勢過去最高となる6位入賞を飾っていた。

この日のDLファイナルの会場は、予選敗退となった昨夏の世界選手権と同じ米オレゴン州の競技場。悔しさを味わった地に1年2カ月ぶりに舞い戻り、持ち前のスパート力で存在感を示した。