<陸上:ダイヤモンドリーグ(DL)ファイナル>◇16日◇第1日◇米オレゴン州ユージン◇女子やり投げ

8月の世界選手権(ブダペスト)金メダリストの北口榛花(25=JAL)が、公言通りの世界一に輝いた。

世界最高峰シリーズ・ダイヤモンドリーグ(DL)の年間上位者で争うファイナルに出場し、63メートル78で優勝した。日本勢がファイナルを制すのは初めて。この種目としてはアジアでも初の快挙で、再び世界一の称号をつかんだ。

これにより、DL各大会の3倍となる賞金3万ドル(約443万円)も手にした。世界選手権の決勝翌日の取材で「ダイヤモンドリーグは1位しか何ももらえない。1位になってセレモニーに出たい気持ちがあるので、オレゴンでまた良い勝負が出来るように準備したい」と語っていた通り、報酬もゲットした。

北口は今夏のブダペスト大会で、日本女子のフィールド種目で初の金メダルを獲得。その勢いのまま、世界ランキング1位で迎えたDL最終決戦でも頂点に上り詰めた。

◆北口榛花(きたぐち・はるか)1998年(平10)3月16日、北海道旭川市生まれ。3歳で水泳を始め、小学校6年時にバドミントンの全国大会で団体優勝。旭川東高1年時まで競泳と陸上の二刀流だった。日大へ進学後の19年からダビド・セケラク・コーチに師事。22年7月の世界選手権(米オレゴン州)で、日本女子の投てき種目では史上初のメダルとなる銅を獲得。23年9月8日のDLブリュッセル大会で67メートル38の日本記録を樹立していた。父の幸平さんはパティシエで、ヘーゼルナッツが実る「榛(ハシバミ)」が名前の一部になっている。179センチ。